『無駄な会議』はある
世の中には沢山の『無駄な会議』があります。
「こんな会議無駄だよね~」という”会社あるある”がネタ的にメディアに上がります。
例えば、
・単なる報告会で「そんなのメールでいいんじゃない?」
・会議の目的がない、単なるディスカッション(雑談?)
・何も決まらない会議
これらは明らかに『無駄な会議』ですね。
すぐにでも会議の質を高めるか、そもそもそんな会議をしない、という対策が必要です。
『必要な会議』はできてる?
一方、『必要な会議』ができてない会社も沢山あります。
『必要な会議』についてはメディア掲載が少ないですね。
”ダメ出し”や”あるある”の方が記事としてとっくきやすいからでしょうか。
無駄な会議を減らすのは大事ですが、全部の会議が無駄ではないです。
①組織が抱える課題の共通理解とその解決に向かうための会議
②上司と部下のイメージのズレをなくす会議(面談)
これらは組織マネジメントをするうえで必須の会議です。
目の前のことに追われて、①を放っておくと、後々大きなダメージで帰ってきます。
例えば、
・高齢化が進んでいるのにノウハウの継承ができていない
・若手がどんどん辞めていく
・顧客からクレームが増えているのに根本原因が分からずその場しのぎの対応
・ビジネスリスク・コンプライアンスリスクがあるのに目をつむる
などなど。
また、②もかなり多いです。これがないと人が育たちにくく、徐々に組織が疲弊していきます。
・上司が部下に期待する成果や能力レベルと、部下が描く成果や能力レベルが違う
・業務改善案はあるのに上司が忙しそうで提案しづらい
・悩みがあるのに上司が忙しそうで相談しづらい
・労いの場、誉れの場がない
などなど。
組織が小さく、人間関係が比較的近いのに、
これらのコミュニケーションが取れていないケースは多々あります。
『無駄な会議』を減らすことは重要だが、『必要な会議』を始めることも重要
なんでもかんでも『無駄な会議』とせずに、組織として『必要な会議』はしっかり行うべきです。
私が新卒で入った会社では、週に一回、それぞれの目標進捗確認・課題提案・情報共有の場が必ずありました。
30分~1時間程度のものですが、これがあるだけで仕事がしやすい。チームで協力しやすい。
私の顧客である、中小企業・自治体ではこういった『必要な会議』がされていないケースが多いです。
『無駄な会議』は減らす一方、『必要な会議』を行うことにも目を向けてみて下さい。