研修は「中間層」の引き上げ
研修を意欲的に取り入れる経営者・人事担当者、
一方、「研修なんて意味がない」と冷めてしまっている現場の方、
色々な方を見てましたが、研修の本当の意味を理解している方は多くないと思います。
私自身は人材育成・研修会社を営みながらも、
研修が意味がないケースもありますし、大きな意味があるケースもあると思っています。
そこには、人事部の段取り、社員のモチベーション、研修の内容、講師の質等、様々な要因がありますが、
まずは、「研修は誰に対して効果があるのか」を整理する必要があります。
一般的に、組織には上位20%の優秀層、中位60%の中間層、下位20%の要指導層が存在します。
研修が効果的な対象者は「中位60%の中間層」です。
研修は、中間層に対して「気づき」を与え、行動変容を生み出すためにあります。
中間層の引き上げが一般的な集合研修の目的です。
まず、ここを理解する必要があります。
上位層には機会と刺激
一方、上位層には、一般的な研修では効果が落ちます。
何故かと言うと、上位層は仕事ができるので、研修の内容は既に実践していたり、
すぐに理解できてしまうので研修の時間を持て余してしまいます。
なので、上位層に効果的なのは、研修よりも、より大きな仕事の機会や、より優秀な人との交流機会です。
上位層はその中で自身で学習・成長できる方です。あれこれ教える必要はありません。
また、研修を行うのであれば社内ではなく、他社の優秀な人材が集まる選抜型の研修会が良いと思います。
(社内の集合研修で上位層に合わせた研修を行うと、中間層・下位層が付いていけない、自信を失くすといったリスクがあるので注意下さい。)
下位層には個別対応
そして、下位層には研修よりも個別相談・コーチングの方が効果的です。
研修では周囲についていけなかったり、
研修テーマ以外のところにボトルネックがあるという事もあります。
ではどうするかと言うと、仕事上のボトルネックを丁寧に聞き出し、少しづつ改善していく必要があります。
そのため、どちらかというと研修よりも個別相談の形式で行う方が効果的です。
以上のことから、自社で効果的な研修を行うためには、
まず、一般的な研修は中間層の引き上げのためにあるという事を理解した上で、取り組むことが重要です。
研修に過度な期待を持つのではなく、また、研修に冷めるのではなく、
社員にとって効果的なやり方を考える必要があります。
以上
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弊社は対象者に合わせた柔軟な対応を行っています。
弊社の中小規模(社員数・職員数50~300名)の顧客が多いため、集合研修だけではなく、
他社との合同研修会や個別相談を行うことがとても多いです。